会社名 | FIRMS株式会社 |
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創業 | 2010年3月 |
従業員数 | 15名 |
資本金 | 1,000万円 |
実績 | 樹脂射出成形・樹脂押出・金型製作や各種金属加工(切削・プレス等)やダイキャスト制作等、豊富な実績がある。 |
小ロット対応 | 〇 |
図面なしでの対応 | 〇 |
環境への取り組み | 記載なし |
問い合わせ方法 | 電話・FAX・メールフォーム |
住所 | 大阪府大阪市西淀川区姫里2丁目17番32号 エールリベルテ大阪WESTビル2F |
電話番号 | 06-6195-3699 |
プラスチック成形や金属加工を得意とする会社のなかには、製作された製品の品質が低かったり、試作品の製作に対応できなかったりする会社もあるでしょう。そこで今回は、AI搭載全自動ロボット成形システムにより高品質の製品を製造できるだけでなく、各種試作品の製作にも対応可能という特徴がある、FIRMSについて紹介します。
AI搭載全自動ロボット成形システムを採用したものづくり
FIRMSは、AIを搭載した全自動ロボットによる成型システムを採用したものづくりをしています。全自動ロボットを利用して、さまざまな方法によりプラスチック製品を製作しています。そのなかでも、インサート成形を活用したプラスチック成形が強みです。
インサート成形とは
インサート成形とは、プラスチック成形のひとつです。金属などプラスチック以外の材料が使用された部品と、プラスチックで作られた部品を一体化させる技術のことを指します。インサート成形では基材となる金属製の部品を成形のための金型に入れ、成形後の製品を金型から取り出して検査したうえで、製品の計量をします。
FIRMSのインサート成形の強み
一般的な企業だと、インサート成形の一連の工程を人が行っており、製品の検査に関しては人の目による目視でする場合が多いでしょう。しかし、インサート成形の一連の工程を人力で行うと、時間や労力がかかります。そのうえ、ミスが生じてしまうと製品の品質が低下してしまうでしょう。
FIRMSでは、双腕スカラロボットとAIを搭載した画像判別センサーを採用した全自動システムを導入しています。これにより、インサート成形の一連の工程を完全に無人化して、製品を製造しているのです。
まず、双腕スカラロボットが成形のために金型へ金属製の基材を入れて、成形後の製品を金型から取り出します。そして、AIを搭載した画像判別センサーが完成した製品の検査をしてくれるのです。
そこから、基準を満たした良品だけが自動計量器に送られて、規定量が梱包されます。全自動ロボットを活用した全自動システムを導入しているFIRMSは、効率よく製品を生産できるだけではありません。機械による精密な検査が行われているため、製品の品質も担保されているのです。
3Dプリンタで各種試作対応をしている
FIRMSは、3Dプリンタを導入しており、3Dプリンタを利用した各種試作対応が可能な点も特徴です。試作対応は、通常の生産ラインとは異なり少量生産で対応することになるため、製品の大量生産を得意とする企業では対応が難しく、依頼を断られてしまう場合もあるでしょう。
FIRMSでは、KEYENCE製のアジリスタという3Dプリンタを社内に導入しており、少量での試作品の製作に対応可能です。アジリスタは、切削加工や射出成形と比較して、低コストで試作品を製作できるだけでなく、短納期での試作ができます。
また、成形のための金型を作る必要のない場合であっても、動作確認を含めて繰り返し試作ができます。さらにFIRMSでは、製品の図面がなかったり、作図ができないため手書きのスケッチしかなかった場合でも業務を請け負います。専任のCAD設計者が対応して、代わりに作図をしてくれるのです。
3Dプリンタを導入しているFIRMSであれば、少量の試作品の製作に対応可能です。それだけでなく、製品の金型を作る必要のない開発段階において、製品の試作を繰り返すこともできます。
製造・提案事例の一部を紹介
ここからは、プラスチック成形や金属加工を得意とするFIRMSが、これまでに実際に製造・提案した事例の一部を紹介します。
樹脂製の自動車専用のドルフィンアンテナを製造した事例
1つ目は、樹脂製の自動車専用のドルフィンアンテナを製造した事例です。まず、金型内での溶けた樹脂の流れ方をシミュレーションするために流動解析を繰り返し行い、理想的な樹脂の流れについて検討を重ねました。
そして、製品の金型について、優れた冷却性能と特殊鋼に匹敵する強度を有する特殊合金で製作することで、冷却性能を向上させました。繰り返しの流動解析によって得られた理想的な樹脂の流れで、ヒケやウェルドがない樹脂製のドルフィンアンテナの製作に成功しています。
製造方法の変更提案事例
2つ目は、製造方法の変更を提案した事例です。もとの製品を分析した結果、鉄筋径が細いと密着力が弱く、逆に太いと外れやすくなっているという問題点を発見しました。
そこで、鉄筋径によって密着力が弱まったり、外れたりすることを防ぐために、製品にスリットが入らないよう樹脂射出成型で製作する提案を行いました。
まとめ
FIRMSには、AI搭載全自動ロボット成形システムを採用して、品質の高い製品を効率的に製造しているという特徴があります。また、自社で3Dプリンタを導入しているため、少量の試作品の製作に対応できます。また、金型を作る前の段階で、繰り返しの試作ができるのも強みです。さらに、プラスチック製品や金属加工について、さまざまな製造実績や提案実績を有しているため、豊富はノウハウがあるといえます。FIRMSであれば、製品の品質が担保されているだけでなく、製品の製造や提案について豊富な実績を有しています。これにより、少量の試作品の製作を含めた幅広い注文に対応できるでしょう。